元気な75歳だが生涯現役道けわし

生涯現役を達成させるために後期高齢者75歳のわたしが日々取り組んでいる元気メニューを紹介してまいります。今は体力強化と脳及び表情の若返りがメインです。生涯現役を実現させるために見かけは実年齢より10歳若くが目標です。そのため毎日30分間筋肉強化や屈伸運動、かかと落としを行っています。最強の鍛錬法は独自の腹式呼吸で心肺機能の強化につとめています。生涯現役を叶えるためには日頃の努力が欠かせませんので人生最後の日までがんばり続けるつもりです。

この年になり分かってきた亡き父の思いやり

お恥ずかしい話ですが、この年になってようやく分かってきた父の思いやりを書き綴ります。端的にいって弱者優先で植物や動物も含まれます。何事も口がきけないものから順に施しなさいという考え方を貫いたのです。

 

例えばラジオの天気予報で「明日は霜が降りるでしょう」と報じられれば、父は朝一番に起きて茶畑付近で火を燃やし煙幕を張ったものです。この作業が始れば、その物音で家族全員が気づきそこに参戦しました。父は前夜にこのことで号令をかけたことは一度も有りません。この作業のおかげで香ばしい香りのする美味しいお茶が頂けたのです。これがお茶からの恩返しだったのかも知れません。

 

また家で飼っていた犬や猫も同じで、朝晩のご飯の順番は彼らが先でした。母も心得たもので、煮干しの入った旨そうなご飯を家族の誰かに渡しそばで微笑んでいたものです。彼らが食べるのをみはらかって私達も食事をいただいたものです。

 

我が家では夕食に父の姿は有りませんでした。会社勤めからもどれば農作業に専念し夜中の12時ころまで働き続けたものです。その刻限になると母から私に「父さんを迎えに行って」と一言、父は真冬でも両手を背中に組み麦踏など黙々と働いていました。家に戻れば風呂に入り、一升瓶で晩酌が始りそれからが夕食でした。母はその後片付けをし、翌朝は何事もなかったように子供たちの朝食づくりに勤しんでいたものです。

 

父は何かにつけてバッチ息子の私に気をつかってくれました。18歳で就職した歓迎会の朝「酒を飲む前にチーズでも牛乳でもいいから胃袋に油を引いておきなさい」この一言は生涯忘れない事でしょう。自分の体は自分で守れという教えだったのです。

 

あれこれ書きましたが、父の最高の思いやりは両親を大切にしたことです。祖父を早くに亡くした父は、祖母を孝行したものです。実家に帰れば祖母の所に直行し好物を風呂敷一杯手渡したものです。今でも祖母の笑顔が忘れられません。その祖母が私の守護霊様なのです。(何人かの祈祷師様から申し伝えられました)ありがたいことです。最後にまとめますが、父は口で命令するのではなく体で行動する人でありました。そして母は父の最大の理解者だったのです。両親にただただ感謝です。