少年時代!働かしてくれてありがとう
私の記憶では、小学6年生で半人前といわれた時代です。学校から帰ると畑にむかって一目散に走って行ったものです。そこには母が黙々と農作業にはげんでおりました。母にむかって「ただいま⤴」母からは「お帰り⤴」、これだけのやり取りがすむと、手元が暗くなるまで働いたものです。
母は家にもどれば夕食の準備、私は買物やら愛犬コロのお散歩、そして風呂沸かしに戸締りと休む暇なく働き続けました。ただし、日曜日はご褒美として一人で映画館に行かせてもらいました。今おもえば西部劇に夢中になりはしごまでしたものです。
私は6人兄弟のバッチ、何かにつけて上から命令があり、逆らうと羽交い絞めにされたものです。当時も小柄でしたが、百姓で鍛えた体はかなり強固でした。二人がかりで抑え込まれてもギブアップしたことはありません。こんな光景を目にした母からは「負けるな⤴」と激励されとても嬉しかったです。
今は新型コロナウイルスと闘う毎日ですが、それが出来るのも、少年時代にとことん農業で体を鍛えさせてくれたおかげです。こんな生活は23歳で家を出るまで続きました。おかげ様で精神面も鍛えられ、根性だけは人一倍強いと自負しております。毎日朝夕、亡き父母に手を合わせ「丈夫に産み育ててくださり有難うございました。おかげ様で元気です」と報告がてら感謝の意を表しているところです。
あの当時の事を思えばどんなことでも耐えられます。辛抱できます。がんばれます。働くことの大切さを教えてくれた亡き父・母に感謝いたします。ありがとうございます。
補足します。家は兼業農家、父は会社勤めで家に帰れば休む暇なく農作業に出かけ、毎晩夜中の12時近くまで働いていました。肉・魚・豆腐・納豆などを除けばほとんど自給自足でした。母にとっても父にとっても畑は戦場だったのです。だから、私もそれを見習い一兵卒として懸命に働いたのです。父さん・母さん働かしてくれてありがとう。